人事異動は、介護職の職場でもたびたび行われています。突然異動の事例を受けた場合、「なぜ自分が異動になったのか？」と疑問に感じたり、不安になったりする人もいるでしょう。人事異動が行われる理由はいろいろありますが、多い目的としては職員のキャリアアップが挙げられます。人事部などが、ひと通り業務を経験した職員を新しい部署に異動させて、さらなるキャリアアップを後押しするケースは多々あります。将来、管理職などに抜擢される可能性がある人は、さまざまな業務が経験できるようにあえて未経験の部署に人事異動が行われるケースもあるかもしれません。
また、その人のキャリアを見込んでスキルを必要としている部署に異動させるケースもあります。このようなケースでは、人事異動をすることで地位が上がったり、給与がアップしたりする場合も少なくありません。このほか、組織全体を改編する必要があったり、新しい部署を作ったりした時などにも、人事異動は行われます。介護福祉士やケアマネジャーといった専門資格を持つ人は、入職してから段階を踏んでキャリアアップができるような道筋が作られていることがあります。多くの介護施設では、介護職員処遇改善加算などの制度の影響で、職員がやる気をもって働けるような環境を築くようになっています。人事異動の辞令を受けた時は、キャリアアップができるチャンスと捉えることができます。新しい仕事に前向きにチャレンジすることが重要です。